いえ、特にございません。
同じ数量でも、簡単な色や表情・生産する機会の多い形状や面状なら、出来るだけお値打ちに、表現の難しい模様があったり3色ミックス、または特殊面状や手作業の多い形状などの場合は多少のお値段を頂いています。
当社は正直にお値段を出します。「貰いすぎちゃった」や「損しちゃった」ではビジネスとして成り立ちません。
当社は物件ごとにお見積もりを提出しています。もちろんお写真だけでも概算見積もりを提出いたします。
見本焼きまでは、料金を戴いておりませんので、元のタイルを送付戴き、お気軽にご相談下さい。
本当に多いご質問なんです。
当社では、”ひと窯”という概念はございません。
極論を申しますと、「1個」でも「1,000㎡」でも生産を承ります。
・お客様 「1㎡分でいいんですが・・・」
・メーカー 「いや、ひと窯30㎡分以上となりますので」
こんな会話は大昔の話です。
当社では約60mの長いガス窯で焼成しております。
タイルは台車に乗せ、連続して流れ、窯の火は毎日落とすことがありません。
ですから、少量から大量生産まで、生産量に見合ったお値段を戴いています。
さらに詳しく「よくある質問」の「電気窯でひと窯を安い価格では・・・大丈夫でしょうか?」の項目で説明しておりますので、ご覧下さい。
この大きさは二丁掛(にちょうがけ)と呼ばれるサイズです。
正確に言うと、 短辺60mm×長辺227mm です
最近お問い合わせが多くなって来ました。当社で生産可能です。
厚みは約9~10mmで、面状はフラットです。
さらに、その半分が小口(こぐち)と呼ばれるサイズで、 短辺60mm×長辺108mm です
(引き算した差の11mmは目地分ですね)
この二丁掛や小口というサイズは、レンガから来ています。ホームセンターなどで売っている
レンガを、横に倒して積み上げた状態を想像してみて下さい。
それを横から見た時の長い方の面が「二丁掛」で、短い方の面が「小口」のサイズになります。
いわゆる “フェイクレンガ” が「二丁掛」や「小口」なのです。
大きさに関わらず、どうぞご相談下さい!
これは、無釉(むゆう)と呼ばれるタイルです。
当社の親会社・加納製陶株式会社は施釉タイルの工場なので、基本的には施釉の技術で「無釉のタイル」に似せた「施釉タイル」も作れます。
また、どうしても無釉タイルでとおっしゃる方には、協力工場で作っています。
湿式粘土から製作する協力工場も提携しています。
あきらめずにご相談ください。
※<無釉(むゆう)タイルとは>
釉薬を塗らない無釉タイルは、土自体の色や素材感を出しています。
土自体に鉄分や顔料などにより色が着いており、ギ石などの混ぜ物も入れ、土らしい表情をだします。
この土をプレスしてタイルを成型。その後焼成してタイルが出来上がります。
出来上がったタイルは割っても中身が同じ色のため、タイルの表面が減ってくるような場面である「床タイル」や、デザイン的壁面に採用されることが多いです。
大丈夫です。メールに添付でタイルの写真を送って下さい。
アップの写真など、数枚送って頂けると助かります。
送って戴いたタイルを見れば、面状、サイズはもちろんのこと、
釉薬、土などわかります。
見本焼きまで無料です。お気軽にご相談下さい。
補修タイルは、古くなったタイル外壁を改修する際に、従来のタイルと同じようなタイルを再現生産したタイルです。送って戴いた現場のタイルを元に分析し、再現しています。
タイルは、表面上の釉薬の色、デコボコかフラットかの面状、サイズ、厚みにより種類は豊富にありますが、
補修タイルをご理解戴くために、特にサイズと厚みはご注意下さい。
補修タイルに限らず、タイルは安全に施工するために、厚み、裏脚の形状、強度がJIS規格で決められています。
いかに古い時代のタイルの再現でも、メーカーはJIS規格を守って生産しております。
強度の検査風景
最もご注文の多い、68サイズ(68×68×7㎜)、45二丁サイズ(45×95×7㎜)の厚みを例にとりますと、JIS規格で、厚み7㎜に対して±0.7㎜以内としています。
タイルは窯で焼成する『やきもの』の特性上、反りや割れを想定して、JISはサイズ等にある程度の巾を持たせていますので、±0.7㎜の巾は業界の常識範囲になっています。
現場では、古くなったタイルを取り除いて、施工されてますので、少しでも薄いタイルをご希望されるかもしれません。
けれど、メーカーとしてはタイルの強度を考えるとJIS規格を無視しての生産はできません。
お客様のご要望に応えるために、誠心誠意をもってご相談させて戴きます。
サイズに応じてのJIS規格がありますので、この点をご理解戴き、どうぞ、担当者にご相談下さい。
必要な量によります。電気窯の大きさには限界がありますので、焼ける数量にも限りがあります。
そこで、ひと窯いくらという話が出てきます。
量が多くなればなるほど、電気窯は2~3回に分けて焼成しなければなりませんので、結論を言うと結局高くなります。
少量ならば、余分に買うことになり割高です。
さらにまた、厳密に言えば、分けて焼くより、本来は一回で焼いた方が焼き上がりもそろいます。
やきものは、たとえ同じ窯で、同じ温度帯で焼成したとしても、窯の中の置き方や気候によって温度の上がり方、熱量の回り方が変わります。
職人さんの間では「窯の中の雰囲気が変わる」というような言い方をします。
当社は約60mもある長いトンネル窯で焼成しています。
1台の台車は電気窯にしておよそ一回分程。 その台車が何台も連なり、レールの上を移動しながら焼成する仕組みです。
お盆とお正月以外年間を通して毎日火を落とさず、同じ雰囲気のまま焼成しています。
従って、どれだけ大量であっても一回で焼成できます。
逆に少量であっても、台車のスペースを割り振ってスケジュールを組んでいるので、どれだけ少量であっても同じように焼成できます。
弊社にも大容量の電気窯はあります。
けれど、割高なひと窯いくらという話はいたしませんし、また大量のご注文を何回かに分けて電気窯で焼成するようなこともしません。
「最近、補修タイルメーカーが増えているようですが、どんな業者が良いの?」という話を聞きます。
そうですね、確かに補修タイルを専門にしていないメーカーの参入が増えています。
閑日月に補修タイル事業ということでしょうが、忙しくなると急にできないと断られるケースがあるようです。
補修用タイルは必要に急を要します。
弊社のように年間を通して、少量でも大量でも変わらず生産できる専任部門のないメーカーに受注した場合、
後々早い補充が効きませんので、考えると恐いと思いませんか?
弊社は元々、お客様の特注でオリジナルタイルを得意としていたメーカーです。
細かく対応出来るノウハウがあり、補修事業をいち早くシステム事業化できました。
当社は、耐久性の優れた新製品とメンテナンス用タイルを製造し、100年先まで安心して暮らせる『タイルバックアップ100年宣言』をしています。
補修タイルのことなら、いつでも安心してご相談下さい。
お客様から送って頂いた補修用の元タイルを再現する場合、とても重要なのが釉薬の色あわせです。
経験で大方の釉薬調合の方向性をつかんだ後、釉薬屋さんと打ち合わせ、見本の釉薬を作って貰います。
補修用タイル製作の他社と、当社が大きく異なるのはここからです。
見本焼きの釉薬を、自社でスプレー掛け、自社の窯で焼きます。
大方の補修用タイル製作社は、釉薬屋さんに見本焼きまで依頼し、この段階で色合わせを完了、本生産をしてしまいます。
ところが、釉薬はいかに同じ調合レシピであっても、焼成の微妙な条件で発色や性状が変わってしまうものなのです。
釉薬屋さんの試験用の窯と、本生産用のトンネル窯では大きく条件が変わります。
1250度での焼成とひと言で言いますが、温度はあくまで目安。
温度とかけた時間の熱量、火の回り具合などの窯の中の雰囲気は、釉薬に大きく影響するのです。
このため、窯や条件が異なれば、見本焼きの段階のタイルと実際の出荷製品が違うということがしばしば起こります。
当社が見本焼きを自社で釉薬のスプレー掛けし、自社の窯で焼成するのにこだわるのは、出荷品で正確なタイルをお届けするためです。
自社のスプレー掛けでは微妙な表情も計算して吹きます。
試験窯と本生産の窯は同じであるべきです。
言ってみればタイルメーカーの常識なのですが・・・。